注文住宅の建設中の仕様変更ってどこまでOK? 実際にお願いしたこと

何度も打ち合わせして詳細まで決めた注文住宅。

でも、着工してから「やっぱり変更したい!」と思うこともあるはず。

「これってお願いしたら対応してもらえる?」何となく工務店や大工さんに迷惑をかけてしまうような気がして言いにくいですよね……。

そこで、注文住宅の建設中の仕様・デザイン変更がどれくらい可能なのかをわが家の経験と一緒にまとめてみます。

 

建設中の仕様・デザイン変更は可能?

建設中の注文住宅の仕様変更

注文住宅の建設中の仕様・デザイン変更は、ハウスメーカーや工務店によってかなり対応が異なるようです。

また、材料を変更したいという場合は、すでにその材料が発注されていたらアウト。

もう一度発注し直さなければならないし、追加料金も工期延長も覚悟してください。

一般論になってはしまいますが、建設中に変更可能なのかだいたいの傾向は下記の通りです。

大手ハウスメーカーは変更不可な可能性が高い

大手ハウスメーカーの場合は、細かな内装まですべて決めてから着工するという会社があるようです。このような場合は、建設中の仕様・デザインの変更が難しい傾向に。

一見すると変更できないなんて不親切! と思ってしまいますが、着工から計画的に建設を進めることで、事故を防ぎ、ミスが起こりにくいというメリットもあります。

中・小規模の工務店は融通が利きやすい

一方、中・小規模の工務店の場合は、比較的ゆるく融通が利きやすい印象です

着工後に壁紙や床材などを決定してもOKなことが多く、ゆっくり検討できるのがメリットですが、だからこそいろいろ後回しになって最後にドタバタしがち。

こんな感じでゆるく建設が進行していくので、途中での仕様変更も可能な限り対応してくれる可能性が高まります。

ただ、途中変更するということは大工さんの計画をひっくり返すことになるので、ミスやトラブルを引き起こすことも。

わが家の場合は……

わが家が建設をお願いしたのは、地元の小規模工務店でした。

なので、比較的変更も可能。

内装も着工前は最低限変更できない部分や間取りを決めて、あとは建設と同時進行でいろいろ決めていきました。

それでも、建設中に仕様変更したくなってしまう箇所が多々発生……。

次は、実際に工務店にお願いしたワガママたちと変更OKだったかNGだったかをまとめます。

 

実際に変更をお願いした建設中のワガママたち

建設中に変更したい部分が、次々に出てきてしまった私たち。

「後悔したくない!」と思い、工務店に全部相談しました。

結果は、無料で変更できたもの・少し追加料金が発生したけれど変更できたもの・手遅れだったものと状況によってさまざまでした。

工務店からは「気になることはなるべく全て言ってほしい。できることはやるし、無理なら無理って言う。」と当たり前だけどちょっと勇気が出るお言葉を頂き、いろいろワガママに対応して頂いて感謝しかありません。

キャットウォークの増設(追加料金で対応)

まずお願いしたのが、「キャットウォークの増設」です。

間取りを決定した段階では、キャットウォークは必要ないと考えていました。

1階からロフトへ繋がる階段もあるし、アパートよりも格段に広くなるので、猫たちの運動量も問題ない。

でも、猫と暮らす方の家ブログを見たり猫の本を読んだりしているうちに、やっぱりキャットウォークを作りたくなってしまいました。

建設中のキャットウォークこちらは、建設中のキャットウォークです。
この部分の壁の始末をやり直ししたにも関わらず、この棚の作業代だけの追加で変更してくれました。
数万円でこんなにも立派なキャットウォークが……。
もう、これに関しては本当に感謝しかありません!

大工さんも、突然の変更に嫌な顔ひとつせず、むしろ「どんな猫さんが使ってくれるのかな~?」なんて言いながら作業してくれました。

本当にいい工務店と大工さんにめぐり合えたと思った瞬間です。(笑)

こんな感じで、急所追加したキャットウォークに関してはこちらの記事をご覧ください。

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キャットウォークの作り方

棚板の色変更(すでにある材料を塗装で色変更)

リビングと洗面所のデッドスペースに、扉の無い棚を作りました。

扉が無い場合、棚板の色はインテリアの一部として重要なアクセントになりますよね。

でも、この部分がすっかり抜けていて、細かく色を決めるのを忘れていました。(こういった事は小さな工務店あるあるかも……)

建設中の家をチェックしていると、部屋のほかの部分と色が合わない棚板を発見。

「あれっ?!」という驚きとヒヤッとした瞬間が忘れられません。(笑)

聞いてみると、棚板を白く加工して設置予定だとか。

……ちょっと待ってー! できれば、無垢床や洗面台の引き出しの色に合わせたい。白は無難だけど、そういうクリーンさ求めてない……。

そうお伝えしたところ、すでに手配済みの棚板を、希望の色に近づくように塗装してくれるとのこと!

正直言うと、棚板の色確認はしてほしかったけれど、私もなんとなく話の流れでOKしてしまっていたかもしれないし、最終的におしゃれに仕上がっていれば良し。ということにしておきます。(笑)

窓のガラスを透明から曇りガラスに変更(追加料金で対応)

わが家の高所以外の小窓は基本的にほぼ曇りガラスなのですが、一個だけ猫が外を眺められるようにと透明にした窓がありました。

そこに棚を設置予定だったので、棚を登れるようなプチキャットタワー的な感じにしたかったんです。

でもこれが大失敗で、隣の家の窓とちょうど向かいあう位置になってしまい中が丸見え状態に……。

設計段階では、隣の家との兼ね合いなんか頭になかったし(オイ。笑)建設中に窓が設置されてから気が付くという大失態。

しばらく仕方ないかと思っていたのですが、やっぱり気になってしまう。

このときはもう、家はほぼ完成の状態です。もうすぐ入居です……。

そんな状況で泣く泣く曇りガラスへの変更をお願いしたところ、ガラスを再手配する料金だけ追加で対応していただきました。

ただ、ガラスの手配に時間がかかってしまったので、実際に変更の工事をしたのは入居後です。

ドアのデザインを変更(NG!間に合わなかった)

わが家のドアは、基本的にすべて白壁になじむように「白」で統一されています。

これが、工務店さんの標準仕様でした。

工務店からも、ドアの変更について声をかけていただきましたが「標準でOK」とはっきり言いました。私。

でも、実際に建設が進んでいくと、この白いドアがなんとなく殺風景な気がしてしまい……。

ダメ元で変更できないか聞いてみましたが、全部発注し直すとかなり高くつくし、返品もできないから無理! とのこと。

これは仕方ないです。私もはっきりOKと言っていたので諦めです。

でも、実際に住んでみたら壁になじんで部屋が広く見えるので白ドアで良かった。(笑)

言わないで後悔するよりも言ったほうが絶対良い!

注文住宅の建設中に、仕様やデザインの変更が可能なのかを経験を元にお届けしてきました。

正直、変更できることもあれば無理な場合もありますが、「言わないで後悔する」のが一番辛いかなと思います。

人生の長い時間を過ごす注文住宅だからこそ、その後悔がけっこう引きずることもあるかも。

ハウスメーカーや工務店の方、また大工の方に迷惑をかけてしまうかも……という気持ちも大切ですが、だからといって言わないで後悔するのはちょっと違うのでは?

建設中の変更については、”言わないで後悔するよりも言ったほうが断然良い”です!

もちろん、建設中の仕様変更に対応してもらったときは、かかった費用の負担や感謝の気持ちをお伝えするのは当たり前。

ただのワガママで終わらせるのではなく、相手の気持ちや負担を考えながら変更のお願いをしてみてくださいね。