注文住宅に入居して1年ちょっと経ちました。
わが家の壁は「珪藻土」を多用しているのですが、去年の冬の乾燥で発生したひび割れや剥がれ、猫のマーキングでついてしまった汚れがひどく、一度 左官屋さんに補修してもらいました。
そのときに素人でもできる簡単な補修方法を教えてもらったので、さっそく実践。
この記事では、
- 珪藻土の補修をするために用意するもの
- 汚れの補修方法
- ひび割れの補修方法
など、珪藻土の補修が思ってたより簡単にできたので、その課程をご紹介します。
珪藻土を補修するために用意したもの
珪藻土の壁を補修するために用意した道具は次の3つです。
① コテ
左官屋さんが使っていた小さなサイズのコテが欲しくて、ホームセンターで購入しました。90mmなので、小回りの効くサイズです。
お値段はピンキリだったけど、一番安い500円くらいのを購入。
楽天やヤフーショッピングなど通販のほうが、ちょっと安く売っていました。
② 平刷毛
左官屋さんが汚れを落とすのに、こういう平刷毛を使っていました。
こちら2つは100均のダイソーさんで購入。どんな素材がいいのか分からなかったので、とりあえず天然毛とナイロン毛の2種類をセレクト。
天然毛のほうはちょっと毛質が硬いので、汚れを落とすときに使用。
ナイロン毛のほうは、細かな調整がしやすいのでひび割れ部分の補修に使いました。
③ 珪藻土の粉
珪藻土の粉は、家を建てたときに使った材料を工務店から少しもらっていました。
同じ素材だと色差が出にくくなるので、珪藻土の粉の余りはもらっておくべき。
▼珪藻土の粉を水に溶いておきます
珪藻土の粉は、水に溶いて使います。
紙コップに珪藻土の粉スプーン2杯くらいと水少々で、コーンポタージュくらいのゆるさに調整しました。
最初はこんなにゆるゆるでいいのかな?と思いましたが、左官屋さんもこれくらいの状態で塗っていたし、どんどん水分が飛んで固まってくるので問題なし。
あとは、紙コップにお水も用意しておきます。このお水は、汚れを落とすときに使います。
これで、珪藻土補修セットが準備できました!
・平刷毛(100均で購入できます)
・珪藻土の粉
・お水
この4を用意してください^^
珪藻土の汚れの補修
猫と暮らしていると、壁や家具の角にほっぺたを擦り付けてマーキングすることがありますよね……。
白い壁だと、繰り返しスリスリしているとだんだん黒ずんできます。珪藻土の壁はザラッとした質感なので、余計に汚れやすいのかも……。
今回は、その汚れから補修していこうと思います。
補修前と補修後の違いはこんな感じ
左が補修前、右が補修後の写真です。
汚れが取れてすっきりしました!
素人でもこれくらいの補修なら簡単にできたので、手順をご紹介していきます。
まずは平刷毛で汚れを溶かし落とします
まずは、水を含ませた平刷毛で汚れ部分を優しくなでていきます。
そうすると、汚れ部分の珪藻土が水に溶けて、汚れと一緒に剥がれていきます。
途中で水が壁から垂れて床が濡れてしまいますが、そんなの拭けば大丈夫! 細かいことは気にせず汚れを落とします。(笑)
左官屋さんによると、
水性の汚れは落としやすいけれど、皮脂性の汚れは落としにくく、完璧には落ちないかも……とのこと。
おそらく猫のマーキング汚れは皮脂性なので、なかなか落ちません。
根気良く平刷毛で擦り落としてここまできれいになりました。(10分くらいかな?)
あとちょっとだけ汚れが残っているけれど、上から珪藻土を重ねてしまうのでこれ以上は諦めました。
軽い汚れで水で擦ってきれいになった場合、この状態のまま乾燥させても問題ないそうです。
でも汚れがひどい場合は、刷毛で擦った分珪藻土の層も薄くなり下地が出てきてしまう可能性もあります。
そのときは上から珪藻土を重ねてさらに補修します。
上から珪藻土を塗っていきます
水で溶いた珪藻土がかなり柔らかく緩いので、スプーンで少量すくってコテの先端に乗せます。
水っぽくてなかなか難しい……。
上手いこと壁に乗せて、汚れていた部分に上塗りしていきました。
予想していたよりも少量の珪藻土でけっこう厚みが出ます。付けすぎると床にボトボト落ちて大変なので、少しずつ追加していく感じが良いです。
珪藻土を塗り終わりました。
ついでに層が薄くなっていた上のほうも一緒に補修してみました。
まだ濡れた状態なので色が濃くなっていますが、乾くとまわりと同じ色になります。
約2時間ほど乾燥させたら、ほぼ周りと同じ色になりました。
(まだちょっと下の方が乾燥しきってないですが……。)
やはり上塗りした部分は、元の柄との繋がりが消えてしまうので、良く見ると重ねて塗った感は否めません。
これはプロの左官屋さんがやっても、柄を再現するのは難しいそうなので我慢です。
ただ、マジマジ見ないとわからない程度なので、これくらいだったら素人さんでも補修可能なはず!
珪藻土のひび割れの補修
次は、冬場の乾燥で発生してしまった珪藻土のひび割れを補修していきます。
ひび割れの補修は、汚れの場合より簡単でした。
補修前と補修後の違いはこんな感じ
補修前は、壁の角部分が縦に長くひび割れてしまっていました。補修後はひび割れが目立たなくなっています。
汚れの補修よりとっても簡単なので、さっそく手順をご紹介します。
ひび割れ部分に平刷毛で珪藻土を塗っていきます
ひび割れの補修は、平刷毛で水で溶いた珪藻土を塗っていくだけ。
ひびを埋めるようなイメージで塗っていきます。
塗り終わるとこんな感じです。
あとは先ほどと同じように、乾燥するまで数時間 放置します。
これだけでOK!
乾燥したら、こんなにもキレイにひび割れが目立たなくなっていました。
若干やはり筆跡のようになってしまい、塗った部分の柄の繋がりは消えてしまいますが、角の部分なのであまり目立ちません。
ひび割れているよりも断然見た目がキレイです。
簡単な補修なら素人でもできた!
珪藻土の壁の「汚れ・ひび割れ」の補修についてまとめてきました。
壁の角や部屋の片隅の小さな部分だったら、素人でもしっかり補修できます。
ただ、大きな面積だったり完璧を求める場合は、やっぱりプロの左官屋さんに施工してもらうほうが安心です。
日々の汚れや小さなひび割れなどいちいち左官屋さんにお願いするのが面倒な程度だったら、ぜひ補修にチャレンジしてみてください。
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