注文住宅での後悔ポイントでも良く聞くのが、コンセントの位置について。
「とりあえず多めに付けとけば大丈夫じゃない?」そう思っている方は要注意。
私も正直、設計時はそういう気持ちで考えていたのですが、実際に生活してみるといろいろと後悔するポイントが出てきました。
そこで、
- コンセントの位置で後悔したところ
- コンセントの位置で成功したところ
- 電源計画で失敗しないためのポイント
など、間取り図だけでは考えるのが難しい「コンセントの位置」について経験談をまとめてみます。
コンセントの位置で後悔したのはここです
まずは、設置すればよかった……と後悔している場所や、設置したけれどちょっとおかしかったコンセントの位置について。
工務店やHMさんに任せっきりにしていると、こういった失敗が発生するからぜひ注意してみてください。(涙)
【1】収納内にコンセントを設置すればよかった…
まず私が一番後悔しているのが、収納内のコンセントを設置しなかったことです。
「収納の中にコンセントがあっても使わないでしょー!」って思われがちですが、あるとかなり便利なはず。
なぜかというと、充電が必要なものをそこに集めることができるからです。
- コードレス掃除機
- モバイルバッテリー
- ノートPC etc……
使用するのに充電が必要なものって意外とたくさんありますが、充電中のものを出しっぱなしにしているとお部屋がごちゃごちゃ……。
でも収納内にコンセントがあれば、充電スペースを簡単に目隠しできます。
とくにコードレス掃除機の充電スペースは確保すべきだった……。コンセントの位置で最大の後悔ポイントです。
【2】アクセントクロス上のエアコン用コンセントに注意
アクセントクロスを使ったお部屋ってとても素敵ですよね。
でも、このアクセントクロス周りもコンセントの位置に気を付けたい場所です。
わが家では寝室にネイビーのアクセントクロスを使ったのですが、そこに設置したエアコン用コンセントの位置が失敗でした。
(というか、濃色のクロス上に白いエアコンを設置したのが間違いだったかも……。)
↓
他のコンセントよりも位置を慎重に考えるといいかも
白壁の上に白いエアコンを設置する場合は、そこまで神経質にならなくてもすんなりなじんでくれるかもしれません。
でも壁に色がついていると、どうしてもコンセントが目立つんですよね……。
最近では、天井側やエアコンと壁の隙間にコンセントを設置してコードを目立たなくさせる方も多く、そういった方法を吟味すれば良かったと後悔しています。
室外機の位置も関係してくるし、エアコン用のコンセントは工務店任せでなくしっかりシュミレーションすべき。
【3】洗面所のコンセント位置に後悔…
洗面所のコンセント位置も、ちょっと後悔しているポイントです。
元々洗面所ではヘアアイロンを使う前提で、カウンター上にコンセントを移動しました。(建設した工務店では、洗面所に1個のコンセントが標準だったため。)
ここまでは良かったのですが、実際に住んでみるとやっぱり足元にもコンセントが必要だったと痛感……。
冬場は足元が冷えるので小さなヒーターを置きたいと思ったのですが、コンセントをカウンター上に移動してしまったためコードが邪魔になってしまいます。
ここはケチらず、追加料金がかかってもコンセントを増設すべきだったと思う後悔ポイントです。
【4】キッチンカウンター上にコンセントを付けなくて後悔…
もうひとつ、コンセントを設置しなくて後悔したのが「キッチンカウンター上」です。
キッチン背面の食器棚を置く部分には、ちょっと多めにコンセントをつけました。電子レンジや炊飯器、トースターにケトルと、これだけ使ってもちょっと余る量のプラグがあります。
……が、キッチンカウンター上にコンセントを設置するのをすっかり忘れてしまったため、ミキサーやブレンダーを使いたいときに、いちいち後ろを向いて食器棚の上で作業しなければならないキッチンに。
また、キッチンカウンターはある程度高さがあるので、加湿器などを置くのにも最適な場所。
でもコンセントがないから置けないんです……。
・アクセントクロス上のエアコン&コンセント
・洗面所の足元にコンセントがない!!
・キッチンカウンターにコンセントがない!!
……このように、我が家はコンセントの位置について、いろいろやらかしてしまいました。
つけてよかったコンセントの位置は?
もちろん後悔ばかりでなく、意図的に設置してよかったコンセントの位置もあります。
失敗ばかりではちょっと気分も下がってしまうので(笑)つけてよかったコンセントの位置もご紹介します。
【1】ルンバ・ガスファンヒーター用のコンセントは成功!
床掃除はルンバに頼りっぱなしのわが家ですが、ルンバ置き場としてリビングの飾り棚の奥にコンセントをつけました。
これは設置して本当によかった!
一緒にガスファンヒーター用のコンセントとしても使用しています。
稼動棚で高さを調整して、ルンバが下の小さな空間に収まるように工夫しました。
これくらいの高さならガスファンヒーターも問題なく使えるし、両方のコードが隠せるのですっきりした見た目に。
【2】玄関のコンセントはつけた方が良い
いろいろな話を聞くと、玄関にコンセントをつけないおうちがあるようですが、玄関は絶対にコンセントがあったほうが便利です。
玄関でコンセントを使うシーンは意外と多くて、
- 湿気対策で除湿器を使う
- サーキュレーターで空気入れ替え
- 間接照明でおしゃれなインテリアを楽しむ etc…
新居に住んでみたら、なにかと玄関で電化製品を使う機会が多いです。
特にわが家の場合、玄関にサーフボードラックがあり水分を含んだウエットスーツを収納することもあるので、夏場は除湿器は必須。
玄関にコンセントを設置する予定がない方は、ぜひ増設するのがおすすめです。
【3】ロフトのTV用コンセントはつけて良かった
「なぜ天井高の低いロフトにTV用コンセントを……?」と思われるかもしれませんが、私たち夫婦はかなりのゲーマーなので、ロフトをちょっとした趣味部屋にしようかと企んでいます。(笑)
なので、隠れ家的にゲームを楽しめるようにロフトのコンセント位置を考えました。
完全に趣味のお話ですが、人それぞれライフスタイルがあると思うので、そういった生活に合わせたコンセントの位置は重要だなぁ…と思います。
ロフトは来客時の寝室としても使用するので、コンセントを多めにつけて良かったポイントです。
【4】ウォークインクローゼット内のコンセントは設置すべき
ウォークインクローゼット内もコンセントを設置してよかったところ。
夏場の湿気が溜まりやすいWICですが、コンセントがあれば除湿機を稼動させることができるので、衣類にとって快適な環境を保ちやすいです。
仮住まいのアパート時代は、クローゼットの湿気にすこぶる悩まされましたが……
新居ではコンセントを設置したことで除湿器が使えて◎です。
わが家の場合はウォークインクローゼット内のコンセントは標準で付いていましたが、もし設置してない場合は増設する価値あり。
・玄関のコンセント
・ロフトのTV用コンセントなど
・WIC内のコンセント
コンセントの位置で後悔しないために
コンセントや電源の位置で後悔しないために注意したい点は2つ。
実際に家を建ててみて感じた、もう一度家を建てるならここに注意したいというポイントをまとめてみます。
「とりあえず多めに付けておこう」は失敗の元
これはもちろん間違いではないと思いますが、闇雲にたくさんつけてもあまり意味がありません。
実際に、わが家もリビングのどこにコンセントが必要かイメージできなかったのでとりあえず多めに設置しました。……が、実際に使っているのはほんの一部です。
使っていないコンセントは、逆に見た目も悪いしできるなら撤去したい……。(笑)
増設費用もオプションになってくるし、ちょっと無駄使いだったと後悔です。
使う可能性のある家電製品をリストアップしてみる
コンセントの位置を失敗しないためには、電源計画をするときに使う可能性のある電化製品をリストアップするのが必須。
◇ 冷蔵庫
◇ 洗濯機
◇ 電子レンジなど調理器具
◇ エアコンなど大型冷暖房器具
◇ パソコン
◇ Wifiルーター
このあたりは誰でも電源計画時にシュミレーションするはず。
盲点なのはこの辺りでしょうか?
◇ 空気清浄機
◇ ヘアアイロン
◇ ミキサーやブレンダー
◇ コードレス掃除機などの充電器
◇ 小型の冷暖房器(扇風機・サーキュレーターも!)
他にも携帯電話(スマートフォン)の充電基地や洗面、収納内の冷暖房器具など少しでも使う可能性のある家電製品を細かくリストアップすると、コンセントの位置を決めやすくなります。
無計画にコンセントを設置すると家電製品から伸びたコードが残念な姿になりがち。
でもある程度使いそうな場所をシュミレーションしておけば、コードが無駄に長く伸びることもかなり避けられるはず。
快適な生活のためにコンセントの位置は重要です!
以上、コンセントの位置に関する失敗談や成功ポイントなどをまとめてきました。
本当に後悔ポイントとして良く聞く点なので、コンセントの位置はこだわりまくって損はありません。
ぜひ、これから電源計画をする方は細かなところまでシュミレーションしてみてくださいね。