注文住宅を建てるまでは生まれてから約30年間「ガスコンロ」生活でした。
でも、新居では「IHクッキングヒーター」を採用しました。
どちらもメリット・デメリットがあって、本当に良い商品。だからこそ、注文住宅を建てるときやリフォーム時にどちらを採用するかとっても悩みますよね……。
私もとっても(とーーーっても)迷いました。
そこで、「IHクッキングヒーター vs ガスコンロ」結局どちらがいいのかを主婦目線で考えてみます。
「IHクッキングヒーター」主婦目線のメリット・デメリット
まずは、IHクッキングヒーターを新居で実際に使ってみて感じたメリット・デメリットです。
ちなみに日立のIHクッキングヒーターを使っています。詳細の使い心地はこちらの記事をどうぞ。
日立のIHクッキングヒーター「HT-L200XTF」のレビュー!使ってみた感想は?
IHクッキングヒーターを使うメリット
IHクッキングヒーターを使うメリットは、主婦目線だとこんな感じです。
▼フラットな見た目がおしゃれでお掃除も楽ちん
IHのガラストップは、フラットな見た目でスタイリッシュ。キッチンがすっきり洗練された雰囲気になるので、おしゃれな印象になるのが嬉しいポイントです。
さらに、凹凸がないデザインだからとにかくお掃除がラク!
IHクッキングヒーターなら、主婦にとって煩わしいお掃除の時間を確実に時短できます。
▼油ハネや煙がガスコンロに比べ少ない
IHクッキングヒーターは、常に鍋底とヒーターを離さず調理します。だから、鍋を振ることがなく油ハネがガスコンロのときより抑えられました。
また火を使うことで発生する二酸化炭素が出ないので、空気をキレイに保ち、匂いも軽減。
ガスコンロのときよりもレンジフードや壁が汚れないので、こんな理由でもお掃除の時短ができます。
IHクッキングヒーターに決めたとき、工務店から「油はねガード(オイルガード)」を設置しなくてもいいかもと提案をもらいました。
コンロの全面に、透明やすりガラス風のプレートをつけることが多いですよね。
この家に住み始めて1年経ちますが、油はねガードがなくてもそこまでひどく汚れることはありません。
むしろ、調理後にIHのまわりをさっと布きんで拭くだけで掃除が完了するので、無い方がラクかも。
(あったらより汚れに強いキッチンにはなるけれど、見た目はない方がすっきり。設置するか悩ましいですよね。)
▼火を使わないので火事のリスクが減る
IHクッキングヒーターは、火を使わないので火災のリスクが減るのも嬉しいメリット。
料理中っていろいろなものが散乱して(私だけかもですが……)不意の火事がちょっと心配。でも、IHなら火災リスクを軽減できます。
また実際に使ってみて、比較的ガスコンロよりも使用後の温度が下がるのが早いと感じています。だから火傷のリスクも軽減。
猫と暮らしているのですが、ガスコンロを使っていた頃より断然安心できます。
IHクッキングヒーターを使うデメリット
なんだかメリットばかりに見えるIHクッキングヒーターですが、主婦目線で見るとデメリットに感じる部分もあります。
▼使える鍋・フライパンが限られてしまう
IHクッキングヒーターは、IH対応の鍋やフライパンの用意が必要です。
なので今までガスコンロしか使ったことのない私は、新居に引っ越す際に全て新しく買い換えました。
使える鍋・フライパンが限られてしまうのはIHクッキングヒーターの最大のデメリットかも……。
「可愛い!」と思う鍋を発見してもだいたいIHに対応しておらず諦めることが多いです(涙)
なので我が家では、見た目もおしゃれで使い勝手の良いティファールの鍋類で統一しています。
▼鍋を振ることができないのがもどかしい!
突然ですが、私の密かな得意技は「鍋振り」です。(笑)
料理中にさっと鍋振りすると、何となく料理上手な気分になりますよね。(笑)
でも、IHクッキングヒーターだと鍋振りはできません…。
そのおかげで油ハネを抑制できるのだけど、鍋振りできないところはお料理好きにはちょっと物足りないかもしれません。
「ガスコンロ」主婦目線のメリット・デメリット
次は、ガスコンロのメリット・デメリットを主婦目線で考えてみます。
なんだかんだ言って、やっぱりガスコンロは使いやすいので、未だに若干の未練が残っています。(笑)
ガスコンロを使うメリット
ガスコンロを使うメリットは、主婦目線だと下記の3つが上げられます。
▼火を見ながら火力調整できる
ガスコンロは、火を直接見ながら火力調整できるので、繊細な火加減の調整もおてのもの。
実際に火を見て料理することで火加減がわかりやすいのが魅力です。
また、ガスコンロなら火から鍋を離して火加減を調整したり、もちろん鍋振りも可能。料理がとことん楽しめるという点ではガスコンロの勝ちかも。
▼使用する鍋に制限がない
使用できる鍋やフライパンに制限がないのもガスコンロのメリットです。
特に土鍋などデザイン重視で選びたいものも、好きなデザインをチョイスできます。
IH用の鍋って、なんだかちょっと雰囲気が違うんですよね。土鍋のように保温力もないので、鍋を作るならガスコンロ一択です。なので我が家は、鍋の日はカセットコンロを出動させています。
▼災害時の停電時にも使える
ガスコンロは、災害に強いのも嬉しいポイントです。
停電していても、ガスが通っていれば火を使えるので暖かいお料理が食べれます。IHクッキングヒーターは停電時には使い物になりません。
近年、大きな台風が直撃して停電になってしまうことが多発したのですが、そんなときどこにいってもカセットコンロのガスボンベは売り切れ……。
災害時はガスコンロのほうが安心感があります。
ガスコンロを使うデメリット
ガスコンロを長年愛用してきましたが、もちろんデメリットもあるので主婦目線でまとめてみます。
▼凹凸があるのでお掃除が大変
ガスコンロは、どうしても五徳などで凹凸のあるデザインは避けられません。
凹凸がある=掃除がしにくいという点はガスコンロの大きなデメリットだと思います。
最新機種(リンナイ「ILO」など)は、従来のガスコンロよりも凹凸が少なくスタイリッシュなデザインでとっても可愛い!
けれどIHと比べてしまうと、どうしても火を起こす部分はお掃除がしにくそう。
また火を使う分、お料理の油だけでなく二酸化炭素などの排気で空気や壁も汚れてしまうので 、その分のお掃除も上乗せされます。
▼火事・ガス漏れの不安
ガスコンロと切っても切れない不安は、火事・ガス漏れについて。
もちろん、正しい使用方法で安全を心がければ問題ないのですが、不注意で火災になってしまうリスクはIHクッキングヒーターよりも高い。
身近なアイテムであるガスコンロだからこそ、火を使うリスクをしっかり心得ていないといけません。
結局「IHクッキングヒーター vs ガスコンロ」どっちがいい?
IHクッキングヒーターとガスコンロ、どちらもメリット・デメリットがありますが、結局どちらを選べばいいのでしょうか?
主婦目線で、それぞれにおすすめのご家庭を考えてみました。
”IHクッキングヒーター”がおすすめなのは、こんなご家庭
IHクッキングヒーターをおすすめしたいのは、
- 楽ちんお掃除で家事を時短したい
- スタイリッシュなキッチンを目指したい
- ちょっとお料理が苦手
こんなご家庭です。
お料理が得意な方はもちろんですが、IHクッキングヒーターはさまざまなサポート機能が充実している型も多いので、料理が苦手な方でも美味しい食事が作れるはず。
あとは、とにかく掃除をラクにして家事の時短をしたい共働きのご家庭にも向いていると思います。
”ガスコンロ”がおすすめなのは、こんなご家庭
ガスコンロをおすすめしたいのは、
- お料理大好き!豪快に鍋振りをしたい
- 災害に強い家を目指したい
- 設置費用を抑えたい
こんなご家庭です。
火を直接見て料理ができたり鍋振りできる点は、料理をより楽しめるエッセンスになりますよね。また、ガスコンロはIHに比べると設置費用が安いです。
我が家もIHかガスコンロを選ぶ際、どうしてもIHは割高になってしまうので「施主支給」でちょっとコストダウンしました。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
施主支給のおすすめアイテムって?実際に施主支給して良かったもの&悪かったもの
どっちも良い物だから生活スタイルや性格に合わせて選ぶのが◎
IHクッキングヒーターもガスコンロも、どちらも本当に良いアイテムだから選ぶのが難しいもの。
最終的には生活スタイルやご自身の性格に合わせて選ぶのがいいと思います。
私の生活スタイル・性格にはIHクッキングヒーターが合う
私の生活スタイルと性格を考えると、IHクッキングヒーターのほうが快適な暮らしに近づくと考えました。
具体的には、
- 料理は好きだけど、それ以上にお掃除は苦手(というか嫌い)
- なるべく生活感のないおしゃれな状態をラクに保ちたい
- 主婦とはいえ、少しの在宅ワークはしているので時短重視
などなど。(怠け者主婦ですが……、こういった性格の方も多いはず!笑)
とにかく私はお掃除が苦手なので、ガスコンロを使っているときは油の飛び散ったキッチンをキレイにするのが苦痛でした。
なので、掃除を時短できてキレイを保ちやすいIHクッキングヒーターに決定。
もちろんガスコンロも使いやすいから好みに合わせて選択を
我が家はIHクッキングヒーターを選びましたが、ガスコンロの使いやすさも忘れられません。(優柔不断です)
料理中の楽しさは、正直いってガスコンロのほうが一段上です。
なので、ご自身が重視したい点を踏まえつつ、どちらを採用するか決めるのがベターだと思います。