「2階リビング」のメリット・デメリットは? 実際に住んでみた!

マイホームは「2階リビング」を採用しました。

幼い頃に田舎で育った私は、1階リビングが当たり前だと思っていましたが、海の近くの建売住宅を見て回ったら2階リビングの多いこと多いこと……。

正直に言うと不安も多かったのですが、だんだん2階リビングの魅力に惹かれ設計に取り入れることに。

そこで、「2階リビング」のメリット・デメリット、実際に住んでみて感じたことをまとめてみます。

 

2階リビングのメリットはこれ!

2階リビングはとにかく日当たりが抜群!

2階リビングは、本当に日当たりが良くて気持ちが良いです!

特に、朝起きてリビングに来たときの解放感が最高です。

街から少し離れた住宅街にある一戸建てですが、言わば住宅密集地。東・南・西側が建物に囲まれている土地だったので、どうしても1階は暗くなってしまうのがネックでした。

でも2階は高い位置から採光できるので南側に建物があっても日当たりは全く問題なし。

2階リビングなら高い位置に設置した窓から十分に採光できます。

家で過ごす時間が一番長い場所=リビング

だと思うので、本当にリビングの日当たりは重要なポイントです。気持ちの良い空間なら、自然と明るい気持ちになれますよ。

日当たりについては、こちらの記事でもまとめています。

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憧れの勾配天井は2階リビングだから実現できたこと

2階リビングは、勾配天井を設計しやすいというメリットもあります。

もちろん、坪数の広い大きな住宅なら1階でも勾配天井は作れると思いますが、中途半端なサイズの住宅ではそれも難しい……。贅沢な間取りは作れません。

うちは26坪で2階建てなので、そこそこ小ぶりで1階の勾配天井は非現実的でした。

こちらが完成した憧れの勾配天井です。床に寝そべって撮ってみました。

天井が高いと小ぶりなリビングもとっても広く感じます。横に伸ばせないなら、縦に伸ばせってことですね。

流行の梁が見える設計も勾配天井ならではのデザインです。

2階リビングの勾配天井は最大のお気に入りポイントかも知れません。

道路や隣の家からの視界を感じないプライベート空間に

道路に直接面さない2階リビングは、外からの視界も気にならずプライベートな空間を保ちやすいのもメリットです。

隣の家の窓位置を把握しておけば、目線を避けて窓を設置することでさらにプライベートな空間の完成度が上がります。(実はそこまでしていなかったので、正直失敗した窓もあります。これから新築する方はぜひ注意してみてください。)

さらに勾配天井なので、高い位置に窓を設置すれば完全に他人の目線を排除した窓を設置できます。

こちらの3つの窓は、隣接した家の屋根上に位置しているので鳥さんくらいしか中を覗けません。(笑)

だからカーテン無しでもOK。

昼間は日差しを十分に取り込んでくれるし、夜は晴れていれば星空を眺められます。

疲れたときにこの窓から外を眺めるのが癒しの時間です。雲がなければ、夜の月明かりがきれいです。

バルコニーと繋がる間取りで広く感じる!

2階リビングは、バルコニーと繋がった間取りになることがほとんどだと思います。

これが良いか悪いかは人それぞれの感じ方次第ですが、私はとてもメリットに感じています。

なぜなら、バルコニーもリビングの一部としてデザインすることができるからです。

これを上手く利用すれば、広々したリビングを演出できます。

我が家ではバルコニーの床部分だけウッドデッキ風(スノコデッキ)にして、リビングのフローリングから繋がって見えるようにデザインしました。

建ぺい率の問題もありリビングをこれ以上広く設計できない!というギリギリまで広げたのですが、どうしても満足いく広さではありませんでした。でも、バルコニーに繋がるデザインにしたことで想像以上に広く見える空間が出来上がりました。

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もしよかったら、詳細はこちらの記事をご覧ください。

2階リビングのデメリットは?

2階リビングだと老後が心配

どうしても階段を上がらないといけない2階リビングは、老後が心配……という声をよく聞きます。これは私もデメリットに感じている点です。

階段には、こちらのような手すりが付いているだけです。

本当に足腰が弱ったときに2階リビングは不便かもしれませんが、困らないために日々運動しようという気持ちにさせてくれるメリットも。(笑)

2階建てでホームエレベーターを採用するのはコスト的にも厳しいし、老後問題はよく考えて採用するべき。

先日90歳の祖母が遊びに来たのですが、手すりがあれば難なく2階に上がれました。足腰を鍛えておくのは本当に重要かも。

万が一、足を怪我してしまった!なんてときもちょっと困るかもしれません。

やっぱり日頃から健康に注意しないとですね……。

2階リビングは夏とにかく暑い……

これは、日当たりが良いからこそのデメリットなのですが、2階リビングの夏の暑さは正直言ってしんどいです。

今まで長い間、賃貸物件に住んでいたので木造住宅の環境をあまり把握していなかったのですが、2階はとにかく暑い。

1階との気温差が激しいことに驚いています。むしろ、真夏でも1階がヒンヤリ感じるほどです。

先ほど、家で過ごす時間が一番長い場所=リビングということをお話しましたが、そうなるとエアコン代もかさみます。

勾配天井にしたもんだから、余計にエアコンが効きにくくなってしまいます……。

サーキュレーターを使って上手に空気を循環したり、朝晩は窓を開けて過ごすなどの工夫が必要です。

これは、メリットを優先したからこその妥協した部分ですね……。

子供部屋の場所は工夫が必要かも……

また、2階リビングは子供が学校から帰ってきたときに顔を合わせられないのがデメリットと感じる方も多いようです。

我が家はまだ子供がいないので実感はできないのですが、確かに言われてみれば子供部屋が一階にあった場合、全く顔を合わせないで生活できてしまうかもしれません。

でもこれは、家の間取り云々ではなく家族の関係性によって悩みを解消できるかな?と思っています。

実際に実家では1階リビングでしたが、リビングを通らなくても2階の子供部屋に直行できる間取りでした。でも、学校から帰ってきたら、荷物を部屋に置いた後リビングでおやつを食べるのが当たり前でした。(笑)

「2階リビング」だから子供と顔が合わせられない、というのは間取りの問題だけではないと感じているので、ここは妥協しました。

追記! 大型家電の搬入で意外なデメリットが発生!

住み始めて1年経ったころ、冷蔵庫を買い換えることにしました。

今までは単身用の小さなサイズだったのですが、455Lの大型に買い替えしたところ、冷蔵庫が2階に搬入できないかもしれない……というトラブルが発生。

そのときのことをこちらの記事にまとめています。

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「2階リビング」で大満足! 2階にして良かった!

新築した2階リビングの家に実際に住んでみて感じたメリット・デメリットをまとめてみましたが、現状は「2階リビング」で大満足しています。

この記事を書いている上で、後悔した部分を再確認できましたが、やはりメリットの方が気持ちの中で上回っています。

もし、家の新築を検討していたり建売住宅の購入を考えていて「2階リビング」について迷っているのであれば、自信を持っておすすめできます!

ぜひ、素敵な家を目指して検討を重ねてみてくださいね。