家を建てる前に検討しなければならないのが「注文住宅」にするか「建売住宅」にするか。
私たち夫婦は、結果的に「注文住宅」にしました。
どちらもメリット・デメリットがあるので、自分のこだわりやライフスタイルに合わせて選ぶのが重要です。
注文住宅・建売住宅の違いや、それぞれのメリット・デメリット、また注文住宅を選んだ理由についてお届けします。
注文住宅のメリット・デメリット
まずは注文住宅のメリット・デメリットについてお話します。
注文住宅で家を新築したので、いい所も悪い所もたくさん経験しました。
注文住宅のメリットは?
- 好きなハウスメーカーで建築できる
- 間取り・外観・素材など自由度が高い
- 建設中の様子を見ることができる
- 完成後のアフターフォローが安心
注文住宅は、設計から完成まで施主が関わるので、とても自由度が高いのが最大の魅力です。
住宅展示場などで、気に入ったハウスメーカーがあれば建設をお願いすることもできます。作る人の顔が見れるのはとても安心感があります。
実際に大工さんの作業を見ていると、とても繊細なお仕事で感動できますよ!
想像していたよりもずっと細やかな手つきで作業をしている大工さんは本当に素敵。
また、間取り・外観・素材などお好みに合わせてデザインできるので、完成後の満足度も高く、万が一後悔した部分があっても、自分で決めたことだからと納得できます。
実際に我が家も、注文住宅を建てた中で正直後悔した一面もあります。でも、自分が決めたことなので納得できているし、後悔をカバーできるくらいメリットがたくさんあるので満足です。
ハウスメーカーにもよるかと思いますが、完成後のアフターフォローも充実していて、困ったことがあると気軽に相談できるのでかなり助かっています。
小さなことでも気にかけてくれるので、安心して生活できるのがとても快適です。
注文住宅のデメリットは?
- 家の完成まで時間がかかる
- 建売よりもコストが高め
- 良い土地に巡り合えないとそもそも注文できない
- 建築条件付き土地の場合、ハウスメーカーが選べないことも
注文住宅は良い事ばかりと思われがちですが、デメリットももちろんあります。
まず、家の完成までかなり時間がかかる点です。
間取りや仕様、素材を決定してから着工になるので、なかなか工事が始まらず悶々とした日々を過ごすことになります。
着工してからも完成まで数ヶ月かかるので、その間の仮住まい住居の確保も必要です。
私達の場合は、土地の購入から入居まで8ヶ月ほどかかりました。これでも他に比べたら早い方みたいです。
また、建売住宅よりもコストは高めです。
なぜ建売が価格を抑えることができるかは次の項目でご説明しますが、注文住宅の場合は、間取りや素材が自由だからこそやりたいことを詰め込んで、見積もり額にビックリすることも……。
値段が高すぎて泣く泣く諦めた仕様もたくさんあります。
もうひとつの問題は、注文住宅を建てるには土地が必要です。
元々土地を持っている方は問題ないですが、いちから探す場合は、良い土地に巡り合うまでの時間もかかります。
ちなみに……、土地探しに1年強かかりました。
なかなか納得できる土地に出会えないので焦ってしまいますが、じっくりとライフスタイルに合う土地を探さず妥協していたら後々後悔していたと思います。
さらに立地や値段が最適な土地を見つけても、そこが ”建築条件付き土地” の場合は指定されたハウスメーカーで家を作ることになります。
憧れのハウスメーカーがある場合は、”建築条件なし”の土地を探す必要があります。
建売住宅のメリット・デメリット
マイホームを検討する際、建売住宅もたくさん内見しました。
建売住宅も良し悪しがたくさんあるので、メリット・デメリットをお話します。
建売住宅のメリットは?
- 建物が完成しているのですぐに入居できる
- 生活スタイルをイメージしやすい
- 注文よりコストを抑えられることが多い
建売住宅は、すでに完成しているのですぐに入居できます。
その分、仮住まいに必要なコストを抑えられるのが嬉しいですよね。これだけで数十万はコストカットできます。(うらやましい……笑)
実際に我が家は、注文住宅に引っ越すまで近くで2年ほど仮住まいをしました。
家賃が仮に10万円だとしたら……2年で240万円……。これだけあれば、初期費用を上乗せできるし入居後の家具の買い替えも実現できたと思うとちょっと悔しいです。
また建売住宅は、間取りや外観など目で見て確認できるので、生活イメージをしやすいのも魅力です。
注文の場合は想像で話が進んでいくので、完成するまでけっこう不安だったりします。間取りを決めるのに自信の無い方やデザインに手間をかけたくない、という方にはピッタリです。
注文住宅でも100%満足いく家にするのは難しい、と実際に建ててみて思いました。
だから妥協できるなら建売住宅でも十分。
そして、建売住宅の最大の魅力は比較的安く買えること。
これは、業者さんが複数の建売物件を作るために一度に大量の資材を発注してコストダウンするとか、工事の段取りを効率的に組んで人件費を調整することで実現しているようです。
だから、同じレベルの注文住宅より比較的安い価格で購入できるのだとか。
確かに分譲の建売住宅は似たようなデザインの一戸建てが並んでいるのをよく見かけますよね。
統一感のある家が並んでいるから、景観もなじんで街並がきれいに見えるのも羨ましいです。
建売住宅のデメリットは?
- 間取り・外観等の自由度がない
- 建設中の課程を見ることができない
- 相場より値段が安いと手抜き工事がちょっと不安
建売住宅の最大のデメリットは、やはり設計に自由が利かないということです。
まれに建設中に販売する物件もあって素材の色選びくらいはできることもありますが、それでも大まかな間取りは決定済で変更できない場合がほとんど。
よほど全てが気に入った物件でなければ、どこか妥協しなければなりません。
また建設中の課程を見れないので、ちゃんと工事をしているかチェックできないこともデメリットです。
普通の業者さんなら問題ないはずですが、中には工期を短縮するために急ピッチで作業をする、なんてこともあるようです。
(滅多にないけど、極まれにそういう悪徳業者がいて困っている……とハウスメーカーさんがおっしゃっていました。)
相場より値段がかなり安いと、手抜き工事もちょっと不安になりますよね。
注文住宅にした理由はたまたま良い土地に出会えたから
いろいろな土地、建売住宅を見て回って、結果的に注文住宅に決めました。
入居までかかった期間は2年ほどかかったし、賃貸物件に住んでいる間お金もかかりましたが、総合的には注文住宅にして良かった!
実は、本当はコスト的にも建売住宅かなぁと思っていて、注文住宅は夢のまた夢だったのですが、たまたま良い土地が出てきて勢いで決定。
また土地を紹介してくれた不動産屋さんの紹介で、地元のハウスメーカーさんに建設をお願いすることに決めました。
これが理想の建売住宅に出会えていれば、話が変わっていたと思います。
家との出会いはご縁だと思います。
注文住宅も建売住宅も、良い所・悪い所さまざまなので、どちらがいいなんてことは言い切れません。良いものに出会えたら、ビビッとくるはずです。(笑)
注文住宅・建売住宅の両方を同時に検討するのがおすすめ
家探しは、注文住宅と建売住宅を同時に検討するのがおすすめです。
絶対に注文住宅と決めている場合も、建売住宅を見れば間取りの参考になりますし、もしかしたら理想の建物に出会えることも。
建売住宅を優先的に探していた場合も、良い土地に巡り合えて夢の注文住宅が手に入るかもしれません。
それでは、読んでいただきありがとうございました。