土地も購入して、ハウスメーカー・工務店も決まったら、いよいよ新居の設計!ワクワクしてしまいますよね。
でも、ここでしっかりイメージを固めておかないと、完成後にしっくりこないことも……。
自分の中でイメージを固めておくと
- HMや設計士さんとの打ち合わせがスムーズ
- 理想と完成後のイメージギャップを最小限に抑えられる
というメリットがあります。
頭の中のイメージを言葉で伝えるのはなかなか難しいですが、好きな画像や写真をまとめておくだけで、イメージがスムーズに伝わりますよ。
家のテイストの種類を決めるおすすめの方法と、参考になるサイトやアプリをご紹介します。
マイホーム作りのときだけでなく、インテリアの方向性を決めるときにも役立つので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
家のテイストの種類を設計前に決めておくと◎
作りたい家のテイストの種類を決めておくと、設計士さんとの打ち合わせがスムーズになるだけでなく、家の中の統一感を出すためにも重要なポイントになります。
まずは、家のテイストの種類がどんなものがあるかをみていきましょう。
家のテイストの種類ってどんなものがある?
家のテイストの種類はかなりたくさん種類があって、いくつかの要素が組み合わさったりしてけっこう複雑です。代表的かつ、私が注文住宅を作る際に気になっていた家のテイストの種類をまとめてみます。
▼北欧スタイル
北欧スタイルは、明るい印象のホワイトをメインにしたインテリアの中に、鮮やかな色やキャッチーな北欧柄をアクセントで取り入れたインテリアスタイルです。
人気のインテリアショップ「IKEA(イケア)」は、北欧スウェーデン発祥のブランドなので、イケアを思い浮かべると想像しやすいかもしれません。
家を北欧スタイルで仕上げたい場合は、明るく洗練された印象に仕上がる壁材や床材を選ぶとGOOD。
▼西海岸(カリフォルニア)スタイル
西海岸(カリフォルニア)スタイルは、海辺のモデルルームなどでよく見かけるテイストです。海の近くに家を建てたので、西海岸風のおうちはたくさん見てきました。
インテリアの中に、ビーチを思わせるような装飾を施した爽やかな雰囲気がステキです。
お気に入りのサーフボードを飾ったり、照明にマリンランプを取り入れたりして海を感じる家にするのがおすすめ。
▼シャビーシックスタイル
シャビーシックスタイルは、特に女性に人気のある家のテイストです。
「シャビー=使い古されたもの」「シック=粋な・上品な」という言葉を組み合わせた造語で、ヴィンテージライクな家具や雑貨がよく合います。
日本でよく見るシャビーシックなお家のイメージは、ホワイト系の明るい雰囲気の古材を用いたものではないでしょうか? DIYであえて古材っぽくペイントする、という方も多いおしゃれなテイストです。
▼インダストリアルスタイル
インダストリアルとは「工業の~」という意味で、インダストリアルテイストは、工業的なデザインの要素を取り入れた家のこと。
この言葉だけ聞くとちょっといかつい感じがしますが、家具や照明などの一部にブラックアイアンを取り入れたり、スチールやコンクリートなどの無機質なアイテムをアクセントに投入するのが一般的。
「男前インテリア」なんかは、このインダストリアルテイストに分類されます。
▼BOHOスタイル
BOHOは、「ボヘミアン」とニューヨークの「ソーホー」を掛け合わせた言葉です。
都会的な雰囲気の中に、ボヘミアン調のアイテムをMIXさせたファッションからインテリアに派生したスタイルで、おしゃれ感が高いのが特徴です。
このBOHOスタイルは、どんな家でも家具や小物の使い方次第でアレンジしやすいのがメリット。マクラメタペストリーやプフなどを取り入れると、気軽に楽しめます。
▼アーバンスタイル
アーバンスタイルは、都会的で洗練された、クールな印象のインテリアスタイルです。
アーバンは都会的なという意味。スタイリッシュなモノトーンでまとめたり、直線的なアイテムを取り入れてかっちりと高級感のある家に仕上がりそう。
男性にも人気のスタイルです。
▼和風モダンスタイル
最近 意外と人気なのが、和風モダンスタイルです。
和風とモダン、ちょっとかけ離れたイメージの組み合わせですが、和風要素を今っぽく都会的にMIXすることでおしゃれな家になります。
海外インテリアっぽいけどなんだか和風……?そんな絶妙なバランスをつくのがポイント。(難しそう……!)
いろいろと家のテイストの種類を上げてみました。が……、
「正直、言葉だけだとなんとなくのイメージは沸くけれど、なんのこっちゃわからない!」
という方も多いはず。
私もマイホームを検討しているときはそんな感じでした。
好みのテイストを複数ピックアップしてもOK!
迷ったときは、好みのテイストを複数ピックアップしてもOKだと思います。
家全ての部屋のテイストを統一する必要はないし、あえて空間ごとに異なる雰囲気にすると長く暮らしても飽きないマイホームになります。
仕切られた空間なら、異なるテイストでも違和感なく仕上がるはずなので、ひとつに決められないならMIXしてしまうのもアリ!
例えば、トイレのインテリアだけ遊んでみるとか、1階と2階で雰囲気をガラリと変えるのもいいかもしれません。
家のテイストイメージを上手に伝えるポイント
作りたい憧れの家を実現させるために、まずは設計士さんに上手く伝達する方法を考えてみましょう。
とにかくおしゃれで素敵な家を作りたい気持ちはあるけれど、それを設計士さんに伝えるのが意外と難しいんですよね。
設計士さんと上手くイメージを共有できないとけっこうストレスも溜まります……。
我が家も実践した方法はこちらです。
好きな写真をスクラップ!おすすめアプリ3つ
家の設計を始める前に、「おしゃれだな」と思う家の写真をスクラップしてみましょう。たくさんの写真を集めると、自然と自分の好きなテイストが見えてきます。
写真集めをするサイト・アプリはこの3つがおすすめです。
▼Instagram(インスタグラム)
インスタグラムは、実際に使っている方も多いのではないでしょうか?
最近では、マイホームアカウントを開設する人もすごく増えていて「#マイホーム記録」や「#マイホーム計画」などのハッシュタグで検索すると、リアルなお話が見れるのでとっても便利です。
参考になるリアルな写真があちらこちらにたくさんあるので、インスタグラムでの情報収集はほんとうに役に立ちます。
▼Pinterest(ピンタレスト)
ピンタレストは、日本ではまだインスタグラムよりも使っている人口が少ないですが、海外ではかなり浸透しているSNS。とくに女性人気が高い画像専用SNSです。
ピンタレストの良い所は、海外インテリアのおしゃれな写真がたくさん集まるところ。もちろん日本の方もたくさん投稿しているので、実はインスタグラム以上に情報収集できることも。
画像をボードにピン(保存)していくことで、自分だけのアルバムを作るような感覚で使えます。
▼Room Clip(ルームクリップ)
ルームクリップは、インテリアやDIY好きの方が写真を投稿するアプリ。日本のアプリなので、これから建てる家にマッチするようなリアルな情報がたくさん集まるのがメリットです。
写真を見るだけでなく、インテリアに関する記事が読めたり、おすすめショップが見れたりと機能も充実しているので情報収集にはもってこい!
写真をスクラップするときの注意点
ご紹介した3つのアプリやネットで写真を集めるとき注意したいのが、海外の家の写真ばかり集めないこと!(これ、以外と重要です。)
海外の家は本当におしゃれで素敵なテイストがたくさんあるけれど、日本の家の規模と違ってかなり広かったり作りも違うので、日本の家にあてはめるとイメージが狂いやすいんですよね。
これは、設計士さんにもアドバイスを頂きました。
イメージで海外の写真を集めるのはもちろんいいけれど、リアルな日本の家の写真も集めて現実感のあるテイストを固めていくのがおすすめです。
とにかくやってみたいことは、間取りはもちろんインテリアや照明、棚の中などの細かいところまで参考写真を集めておくと後々とってもスムーズに話が進みます。
この時点では、細かいことは考えずに夢を膨らませましょう!
スクラップなら設計士さんにイメージを伝えやすい!
集めた写真を、カテゴリー(リビング・寝室・洗面所・トイレなど)ごとにまとめてスクラップブックを作っておけば、そのまま設計士さんにお渡しして作りたい家のテイストを伝えることができます。
100均で売っているファイルやノートにぺたぺた貼っていくだけでOKです。私も100均のファイルにささっと貼り付けていきました。
そうすると、不思議と同じような写真を集めていることに気が付くことも。
これで、自分の好きな家のテイストの種類がより明確に分かります。
この写真を元に間取りや細かい部分まで打ち合わせすれば、ハウスメーカーや工務店との大きなイメージの違いは解消できるはず。
2つのテイストの種類をMIXした家が完成!
写真集めして作ったスクラップから工務店とのやりとりからはじめて完成に漕ぎ着けた我が家では、1階と2階でテイストの種類をガラリと変えてみました。
1階はアーバンテイストに
1階は、大人っぽく洗練された雰囲気にしたくてアーバンテイストを取り入れてみました。
ただガチガチに決めるのではなく、お花を飾ったりしてちょっと女性らしさも取り入れています。
こちらのトイレで飾っているお花は、実はダイソーで購入したドライフラワー風の造花です。
2階はBOHO&インダストリアル&北欧テイストをMIX
2階は1階と雰囲気をガラリと変えて、BOHOとインダストリアル、北欧テイストをMIXしてみました。(欲張りですが、MIXするのもぜんぜんアリだと思います!)
家具類や全体の雰囲気は北欧っぽい明るくナチュラルな感じに、そこにブラックアイアンを少量取り入れてインダストリアルなテイストをプラス。
マクラメプラントハンガーなどの小物を使って、BOHOチックな雰囲気も混ぜています。
木のぬくもりを感じつつ、海の近くの家らしい憧れの勾配天井+シーリングファンを設置。
我が家は2階がリビングなので、とにかく明るい雰囲気を重視しています。
家を建てる前に写真を集めてみたら、結果的にこういったテイストが好きなことが自分でも再確認できました。ほぼほぼ希望していたイメージどうりに完成。
おそらく、最初に作ったスクラップブックがなければ、家の雰囲気作りにかなり時間がかかってしまったと思います。
設計や細かな資材が決まるのが遅くなればなるほど、家の完成も遅くなります。好きなテイストを明確にして、なるべく早く打ち合わせを進めて着工まで漕ぎ着けたいですよね。
家のテイストの種類を明確にしてマイホーム作りに挑もう
家やインテリアのテイストの種類について、決め方やイメージを伝える方法をまとめてみました。
とくに写真集めは意外と重要なので、ぜひ実践してみてほしい作業。
これから家を建てるという方はもちろん、リフォームするときやインテリアの模様替えをするときなんかも活用できるので、ぜひ試してみてくださいね。