猫との生活で欠かせない「爪とぎ」。
いろいろな素材や可愛いデザインのものが販売されていますが、家を新築する際、空間になじむおしゃれな爪とぎを作れないかを考えてみました。
いろいろ検討した結果、”化粧柱を爪とぎにする” 方法が簡単にDIYしやすくて見た目もおしゃれだ、という結果に。
我が家が実際に作った化粧柱の爪とぎについて、
- 作り方
- 実際に猫が使ってみた感想
- 化粧柱「爪とぎ」のデメリット
などをまとめてみます。
どうしても外せない化粧柱は「爪とぎ」としてDIY
家を新築する際、構造上どうしても外すことができない化粧柱ってよく遭遇するものだと思います。
特に、広々とした壁の少ないリビングなどは化粧柱が外せないことが多いですよね。
普通に考えればちょっと邪魔な存在だけど、猫と生活する上ではこの上ない好条件! 爪とぎにDIYしてしまえばいいんです。
DIYした化粧柱の「爪とぎ」はこちら
こちらが、実際にDIYしてみた爪とぎです。
(作ってから1年ほど経っているので、ちょっとボロボロなのはスルーでお願いします。笑)
中途半端な位置に立っている化粧柱ですが、ここを爪とぎとして有効活用することで、他の爪とぎを置くスペースを削減できます。
ちなみに、床から90cmの高さまでロープを巻いています。
市販の爪とぎは、派手な色のデザインだったりムダに存在感があったりして部屋のインテリアを邪魔することもありますが……
これなら空間になじんで自然な印象です。
ポイントは円柱状の化粧柱にすること
もしこれから注文住宅を建てるという方は、ぜひ「化粧柱を円柱状にできないか」設計士さんに相談してみてください。
我が家も最初は普通の四角い柱の予定でしたが、爪とぎとして活用するアイデアを思いつき急遽 変更してもらいました。
化粧柱はどうしても部屋の中途半端な場所に位置するものなので、角のない円柱状なら人間にとっても安心。
小指をぶつけても痛くないし(笑)、お子さんのいるご家庭でも安心安全です。
化粧柱「爪とぎ」の作り方
実際に作ってみた化粧柱「爪とぎ」の作り方をご紹介します。
あくまで私も右往左往して行った方法なので……、もっと良い方法が思い浮かんだらアレンジしてみてくださいね。
必要なのは麻ロープとボンド
爪とぎを作るのに必要なのは、
- 麻ロープ
- ボンド
の2つだけです。
麻ロープは、太めのほうがしっかり爪が引っかかりますし化粧柱まで爪が届かないので家も傷みません。
今回は「8mm」の麻ロープを使用しています。
8mm幅の麻ロープは、しっかり感がかなりあります。太くなればなるほど巻きにくくはなりますが、少ないメートル数で長い距離を巻けるので、コスパも良好。
ボールペンと8mmの麻ロープの比較画像です。しっかり太さがあります。
ちなみに100m巻きを購入しましたが、100mあれば2~3回は巻き直せるくらいの量です。
もし爪とぎの存在感をもう少し控えめにしたいという場合は、6mm幅の麻ロープを使ってもいいかも。
ボンドは、普通の木工用ボンドを使用しています。
乾くまで猫さんを隔離するのが大変だったので、速乾性のボンドを使うのもアリです。
マクラメ編みの技法でなるべくボンドを使わない仕様に
猫が使うものなので、化学製品は舐めてしまったりするのが心配……。なるべく天然のままの状態にしたかったので、ボンドを極力使わない仕様を試行錯誤しました。
そこで行き着いたのが「マクラメ編みの技法」です。
マクラメ編みの ”まとめ結び” という技法を使って、なるべくボンドを使わない爪とぎを目指しました。
まとめ結びのやり方はこんな感じです。
これが完璧に上手くいけば、ボンドを全く使わなくても麻ロープを巻くことができるはず。
ただ、今回はあまりにきつく巻き過ぎたため、引っ張っても輪が上手く収まってくれず……。下端だけボンドで接着しました。
化粧柱にボンドが付かないように注意。
爪とぎをしない下端のみにボンドを使ったので、猫の口に入る心配もありません。
次に巻き直すときは、力加減を調整してみようと思います。
化粧柱の「爪とぎ」猫が実際に使ってみたら
こうして試行錯誤しながらDIYした爪とぎですが、猫さんたちは喜んでバリバリ爪とぎしてくれます!
床から90cmまで麻ロープを巻いたので、伸びをしながら爪とぎができます。
時には上までガリガリと登っていきます。
天井近くまでロープを巻けば、木登りのように上まで登れる猫のアトラクションになるはず。
(……そこまで巻くポテンシャルはありませんでしたが。笑)
麻ロープはよく爪が引っかかって、猫たちもお気に入りのようです。
近くにダンボールの爪とぎも設置していますが、使用する頻度は半々くらい。
寝起きで伸びをしたいときは、化粧柱の爪とぎのほうが人気です。
おしゃれだけどデメリットもあります……
一生懸命DIYして部屋のインテリアになじませたおしゃれな爪とぎですが、残念ながらデメリットもあります……(泣)
ロープがボロボロになってくる
猫の爪とぎは、どんな素材のものでもたくさんバリバリ爪とぎすれば劣化します。
いくら頑丈な麻ロープでも、段々と繊維がほつれてきてボロボロになります。
こちらは、作って約1年経ったものですが、よく爪とぎする部分はロープの繊維がボロボロになってきています。
作りたてはシャープでおしゃれな爪とぎだったのですが、ちょっと見た目が悪くなってきます。
こうなると、繊維のくずが床に落ちるかと思って心配していたのですが、意外と周りには繊維くずは落ちません。
掃除が大変ということもないので、そこは良かった点でもあります。
1年~数年に一度は巻き直しが必要
繊維がボロボロになってどうしようもなくなってしまったら、巻き直しが必要なところもデメリットです。
猫2匹、1年で上の写真くらいの劣化具合です。
繊維がボロボロになるのに加えて、やっぱり全体が少しずつ緩んできます。
まだまだ爪とぎとして機能してくれているので(笑)巻き直しはもう少し先を予定しています。
多頭飼いだったり、爪とぎをよくする猫ちゃんのお宅ではもっと短期間で巻き直しが必要になるかもしれません。
1年~数年に一度は巻き直して、いつでも猫が快適に爪とぎできるようにしなければならない点はちょっとめんどくさいポイント。
新築するなら「猫に優しい家」にする工夫を
以上、DIYしてみた化粧柱の爪とぎについてご紹介してきました。
猫が生きていくうえで欠かせない「爪とぎ」だから、猫も一緒に生活する人間もお気に入りになるものを目指したいですよね。
注文住宅を建てるときは、その希望を叶えるチャンスです。
猫が喜ぶ注文住宅を目指すなら、こちらの本がとってもおすすめです。
私もこの爪とぎを含め、いろいろな部分で参考にさせていただきました。
もし化粧柱が設置されるような設計だったら、ぜひ爪とぎにDIYしてみてくださいね。
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