猫と生活するならまず考えたいのが「猫トイレ」について。
猫が快適に使えるように、また人間が不快に感じないようにする工夫が必要なので、意外と設置場所が難しいアイテムです。
注文住宅を建てるときは、より快適な「猫トイレ」を作るチャンス!
- 猫トイレ置き場の工夫
- 設置する個数
- ニオイ対策
などなど、実際に行った工夫や、猫トイレの設置場所で気を使いたいことをまとめてみます。
猫トイレ置き場に適した設置場所と個数は?
まずは、猫トイレに適した設置場所や必要な個数を考えてみましょう。
猫トイレは健康のバロメーター! 健康第一が基本
人間と同じように、トイレは猫にとっての健康のバロメーター。
飼い主が日々トイレチェックをしてあげることで、猫の体調変化をいち早く発見できます。
また、猫がトイレに行きやすい環境にしてあげるのも大切です。
締め切った場所に猫トイレを設置してしまったら、猫は自由に行き来できずトイレを我慢してしまいます。
トイレを我慢してしまうと大変……。
猫は尿のトラブルが多い動物です……。
若い猫でも、尿路結晶になってしまうこともしばしば。
だから、飼い主さんは猫にとって最善のトイレ環境を作る責任があります。
猫のトイレをさりげなくチェックできる場所がベター
じつは、我が家の猫も2歳で尿路結晶になりました。
何気なくトイレを掃除していたら、キラキラ光る粒を発見したんです。それがストルバイド結晶でした。
ストルバイト結晶は、気が付かないで放置すると症状が悪化して結石になってしまうことも……。そうなると詰まってしまって最悪の事態を引き起こしてしまいます。
だからこそ、人間がチェックしやすい場所に猫トイレを設置するのがベターだと痛感しました。
また、トイレ中の仕草も注意して見てあげたいポイントです。
排出時に痛がっていたり、トイレに何度も行くなど、普段と違うちょっとした変化に気がついてあげられるトイレ環境が必要です。
かといって、猫は他の視線を感じるとトイレに集中できず我慢してしまいます……。
だから、さりげなく人間がチェックできる絶妙な場所に設置するのが目標。
実は猫トイレってとっても繊細で設置場所が難しいアイテムなんです。
猫トイレは頭数+1個あると安心
ちなみに、猫トイレの数は「頭数+1個」が良いと言われています。
我が家の猫は2匹なので、全部で3個置いています。
それぞれお気に入りのトイレがあるらしく、使うトイレが決まってくるので、何か排泄物に問題があっても細かくチェックしていればどちらの猫かだいたい分かります。
多頭飼いの場合はより猫トイレ置き場を工夫して、しっかりチェックしてあげられるようにするのが◎。
猫トイレ置き場に ”換気扇” をつけて臭い対策
人間が快適に暮らすための工夫として、猫トイレの臭い対策はしたほうがいいです。
猫の排泄物の臭いは結構きついもの……。
猫砂を消臭効果のあるタイプにしてみるとか、ドーム型の蓋つきトイレを使ってみるなど、工夫できることはたくさんあるのでいろいろ試してみたいですよね。
中でも猫トイレの臭い対策として有効なのは、”換気扇” を付けることです。
注文住宅を建てるときは、設計時に好きな場所に換気扇を設置できるチャンス。猫と人間の生活動線を考えながら、換気扇の設置を検討してみるのもおすすめ。
・人間がさりげなく、日々チェックできる場所に置く!
・猫トイレの数は「頭数+1個」
・臭い対策には ”換気扇” 設置がおすすめ
実際に作った猫トイレ置き場はこちら
それでは、実際に作った猫トイレ置き場をご紹介します。
26坪のちょっと狭い家なので、猫トイレの設置場所にかなり悩みました。
キッチンカウンターから見た猫トイレ
猫トイレ置き場は、キッチンカウンターから見える場所に設置しました。
料理をするキッチンから見えるってどうなの?! という声も聞こえてきそうですが……(笑)、ストルバイト結晶の病歴があるので、猫の健康優先です。
(わが子同然の猫の健康は本当に大事。)
家を設計しているときに、この位置にどうしても中途半端な壁を作らないといけない間取りだったので、デスク風にアレンジしました。
でも作業部屋は他にあるから、あまりデスクとして使わないかも。この中途半端な窪みを有効活用できないかと考えて、その下を猫トイレ置き場として活用するアイデアを思い浮かびました。
在宅ワークの私はキッチンに立っている時間が長いので、キッチンカウンターから見える場所だと猫のトイレ中の仕草や回数が分かりやすいので安心できます。
もちろん、猫のトイレ中はさりげなく目を逸らして凝視しないように注意しています。
ダイニングの近くで食事中に気にならないかとちょっと心配しましたが、実際に住んでみたら全く気になりません。
むしろ、目の届く場所に設置した安心感のほうが強いです。
尿路結晶を経験している猫がいるので、猫がトイレしているか分からないような目の届かない場所に設置するよりも、常に人がいる空間になじませた方が我が家には合っていると感じています。
狭い家で、猫の病歴もある我が家はちょっと特殊かもしれませんが、広い家でもなるべく目の届くところに猫トイレを設置してあげるほうがいいかなと思います。
この辺は猫の性格によっても変わってきますし、いろいろとベストな場所を検討してみてください。
換気扇を設置して臭い対策
ダイニングの近くでも、猫トイレの臭いが気にならないのは「換気扇」のおかげです。
猫トイレの上に、小さな換気扇を設けました。
これを常に回しておけば、自然と臭いを外へ追い出してくれます。換気扇の音も静かで気にならないので、とても満足しています。
※ちなみに……
猫トイレの消臭や除菌に「次亜塩素酸水」を使っています。さっとスプレーするだけで気になる臭いを消してくれるのでおすすめです。
猫砂・トイレシートは隣の収納で管理
システムトイレを使っているので、猫砂とトイレシートの管理が必要です。でも、猫砂ってけっこう重くて持ち運びが大変……。
掃除のときに楽なように、猫砂・トイレシートは隣の収納にストックしています。
トイレシートは毎週、猫砂は毎月変えているのですが、すぐ隣にストックがあるのでさっと掃除ができます。
定期的に絶対行わなければならないルーティーンなので、動線は最小限に抑えれば億劫にならずにできるはず。
猫トイレの横に収納を作ったのもこだわりポイントです。(猫のおもちゃも入っています。笑)
注文住宅を建てるときは「猫トイレ」を見直すチャンス
以上、猫トイレの設置場所や臭い対策についてまとめてきました。
賃貸物件だと調整がなかなか難しいですが、注文住宅を建てるときは「猫トイレ」の設置場所を見直すチャンスです。
ちなみに、猫に優しい家を設計するためにこちらの本を参考にしました。
猫トイレについてはもちろん、猫も人間も住みやすい注文住宅を作るヒントがたくさん載っているので読んでみて損はありません。
とってもオススメの本です。
猫トイレを快適な場所にして、愛猫が毎日健康に暮らせる住環境を整えてあげてくださいね。
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