「勾配天井のリビングやダイニングにペンダントライトを付けたい!」というご家庭も多いはず。
私たちは、ダイニングのメイン照明をペンダントライトにする予定でした。
でも、家が出来上がって入居してみたらペンダントライトの設置方法がわからない! なんて事態が発生……。
そこで、
- 入居時のシーリングの状態
- 勾配天井にペンダントライトを設置する3つの方法
- 実際に取り付けたペンダントライト
など、勾配天井&ペンダントライトについてまとめてみます。
勾配天井にペンダントライトは付けられる?
勾配天井には、もちろんペンダントライトを設置可能です。
設計の段階でライトの位置を決めて電源を確保しておけば、好きな場所に設置できます。
ただ、ペンダントライトについて下調べをちゃんとしていなかったので、いろいろな問題が発生してしまいました。
斜めになった天井からペンダントライトを垂らすには、普通の天井とはちょっと違うことに注意が必要です。
勾配天井に普通の引っ掛けシーリングのみ付いていた
照明関係は、全てオーデリックにて設計段階で決定していたのですが、部屋の雰囲気を大きく左右するペンダントライトのみどうしても決めかねていました。
そこで後付け可能なペンダントライトは、位置だけ決めて本体は入居後に決めようと思っていたんです。
家の完成までの間、いろいろなデザインを見て回ってどんなペンダントライトを設置しようかワクワクしていました。
ところがいざ入居して照明を購入しようと思ったところ、よく見ると斜めの天井に並行に張り付いた引っ掛けシーリングが……。
「これ、ペンダントライト付けられる……?」
「コードが斜めになってしまって不安定なんじゃないか……??」
不安になったので、今更ですがいろいろ調べてみることに。
勾配天井にペンダントライトを設置する3つの方法
「もしかしたら、憧れのペンダントライトが設置できないんじゃないか?! 」 と焦った私は、いろいろ調べまくりました。(笑)
そうすると、3つの勾配天井へのペンダントライトの付け方が浮かび上がってきました。ちょっと一安心……。
① 傾斜天井用引掛シーリングを使う
こちらは、実際に採用した方法です。無事、この方法でペンダントライトが設置できました。
▼引掛シーリング自体を勾配天井用にすることでキレイな仕上がり
この方法は、こちらのような傾斜天井用の引掛シーリングを設置してペンダントライトを付けます。
このパナソニックの引掛けシーリングはこんな感じで天井につきました。
ライトの重さで、傾斜から垂直にコードが垂れるように引っ掛け部分が動く仕様です。
この動く部分はフリンジというみたいです。
天井にピッタリくっついて見た目がとってもキレイ。
普通の引掛シーリングよりも存在感はありますが、きれいにコードが下に垂れてくれます。
55°の傾斜まで対応可能なので、普通の家庭の勾配天井なら十分対応できるはず。
ただ、耐荷重量は5kgまでなので、あまりに豪華なペンダントライトは設置できません。
また、500g以下の軽いライトだと重さが足りなくて引っ掛け部分が傾いたまま下に垂れないようです。
▼電気屋さんに頼んで取り替えてもらう必要がある
この傾斜天井用引掛シーリングを設置するには、電気工事が必要なのがちょっとデメリット。
元々付いている引掛シーリングを外して、こちらに付け替える工事をしなければなりません。
実際に新築時に電気工事をしてもらった業者さんにお願いしたところ、設置工事はものの5分で終わりました。
簡単に取替えできるらしいのですが、やはりプロの手を借りたほうが安心。
っていうか、初めからこれを付けていてくれればいいのに!!
と叫びたくなりました。(笑)
② 傾斜天井対応フリンジ付きのペンダントライトを買う
①で紹介したフリンジ機能がライトそのものについている商品もあるようです。
このような引掛け部分が可動式になってるデザインで、ライトの重さで垂直にコードが垂れる仕組みです。
でもこれを選ばなかったのには理由があります。
▼とにかく選べるデザインが少ない!
工事不要で気軽に取り付けできるのがメリットですが、選べるデザインが本当に少ないんです。
可愛いなーと思ってチェックしていたペンダントライトは、すべて勾配天井に付けられないものでした。
傾斜天井に対応したペンダントライトは種類が少ないし、中には直接取り付けで電気工事が必要なものもチラホラあり、いちいち調べるのが面倒になってしまったので、引掛シーリング自体を変更することに決めました。
もし、気に入るデザインに出会えればこの方法が一番簡単かも。
③コードハンガーを使ってコードへの負担を減らす
勾配天井の場合、普通の引掛シーリングにペンダントライトを付けようとするとコードの根元に無駄な力がかかってしまう……。
その負担を軽減しつつおしゃれな雰囲気に仕上がるのが、コードハンガーを使う方法です。
▼フックでコードを吊ることでカフェ風なおしゃれな見た目に
コードハンガーというものをライト近くに設置して、一段階おくことでコードの根元への負担を減らすという方法。
フック状の小さなパーツを天井に取り付けて吊り下げます。
コードハンガーの位置を調整してベストな場所に垂らせるという効果もあるので、引掛けシーリングの位置を失敗してしまった……ってときもこの方法がいいかもしれません。
なんだかおしゃれなカフェでよくありそうな設置方法です。チェーンを絡ませて、インダストリアルな感じにしても良さそう!
ちなみに、コードハンガーはこんな感じのものです。
いろんなメーカーからさまざまなデザインが販売されています。
▼コードハンガーを付ける天井裏に下地がないと重さに耐えられないことも
コードハンガーを設置するときに注意したいのが、「天井裏に下地があるか」どうか。
下地が無くボードだけだと、ライトの重さに耐えられず危険が伴う場合も。
でも、引掛シーリングが付いている場所はペンダントライトの重さに耐えられる設計にしていると思うので、心配な場合は工務店・ハウスメーカーに問い合わせると安心です。
この方法はとってもおしゃれで素敵だし自分でも設置できそうだったけれど、我が家はそもそも引掛けシーリングがベストな位置についているのでコードで吊るとペンダントライトの位置がずれてしまいます……。
なので、この方法は諦めました。
※ちなみに……そのまま気にせず設置する場合も
調べていたら、普通のペンダントライトをそのまま付けているご家庭もありました。
でも、天井の傾斜がゆるい&軽いペンダントライトじゃないと危険そう。コードの付け根部分にかなり負荷がかかりそうで心配です。
逆に、傾斜がゆるくてとっても軽いペンダントライトを付けるなら問題なさそうなので、ご家庭の状況に合わせて判断してみてください。
我が家の勾配天井は傾斜の角度がけっこうキツイので、無理やり設置するのは安全面も考えて却下しました。
無事、勾配天井にペンダントライトが付きました!
無事、① の方法でペンダントライトを設置しました。
試行錯誤して、電気工事を乗り越えて、やっとこさペンダントライトが付きました! 嬉しい!
ペンダントライトのデザインはこれ!
新築当初は、ルイスポールセンのph5に憧れていたんですが……
良いお値段だしペンダントライトは気分で変えたくなりそうなので、とりあえずベーシックなデザインを選んでみました。
「Olika LAMP 3BULB PENDANT」というペンダントライトです。
シンプルなデザインが気に入っています。
ライトに直に目が行くのでちょっとまぶしいですが、LEDライトに変えれば問題ないかも。
今はケチって普通の電球をつけています。(笑)
4色展開で我が家はホワイトを選びましたが、他の色も可愛くてめちゃくちゃ迷いました。
が、結局無難なホワイトが安心感があります。
傾斜天井用の引掛シーリングもしっかり付いています。
ライトが垂直に付けれるので、落ちてくる心配もありません。
ペンダントライトの引掛け部分が白いものを選んだので、シーリング部分と自然になじんで違和感もなし。
とりあえず、無事にダイニングテーブルを照らすことができてよかったです。
注文住宅の照明デザインはぜひ計画的に!
勾配天井にペンダントライトを設置する3つの方法についてまとめてきました。
我が家はペンダントライトのデザインに迷った結果、後回しにして入居後にバタバタしてしまいました……。
なんとか無事に設置できてよかったです。
注文住宅を建てるときは、照明デザインは計画的に行わないと後から大工事が必要になってしまうこともあります。
まだ、簡単に対応できるペンダントライトでよかった……。
これがダウンライトだったら大変です……。
これから家を建てる方は、ぜひ照明デザインは計画的に!
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